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○○で浪費していた女

 

発売を待ちに待っていた『浪費図鑑』を貪り読んだ。
今回の発売に当たって新たに追加された「V系バンドで浪費する女」さんが兎にも角にも楽しみで仕方がなかったのだ。
本は絶対に最初からきっちり読むタイプの私が目次を見てここから読んだというくらい楽しみだった。

ご存知の方も大変多かろうと思うのだが、私は青春期のすべてをまるっとV系バンドに捧げてしまった女である。
中学生から始まったバンギャ人生、色々あって私は『浪費図鑑』の彼女とは別の階層に住み着くバンギャとしてそこに在った。
そこはまぁ本当に金と時間がかかるし人脈がとても大事で、そのために更に金と時間がかかる。
しかしながら自分の人生のこともそれなりに大切だった私は学業もちゃんと修めねばならなかった。
本当によくやったと思う(渾身の自画自賛)。
しかしながら学生の本分のお勉強はちゃんとしたけれどいわゆる女子大生っぽいことはまったくしなかった。浪費に明け暮れ、そのための仕事に明け暮れていたので。
それはさておき、そんな私が楽しみにしていた「V系バンドで浪費する女」さんの寄稿を読んで分かったことがある。

 

やばい!私こんな衆生なこと一度も考えたことない!

 

CDをせっせと買いながら、これでレコード会社がこのバンドは儲かると思ってくれたら…とか、
このお金で肉でも食べて!とチェキを買うとか、
ステージ上が気合入れてやってくるのだから自分も…とか、
どれもまったく考えたことなんてない\(^O^)/www

 

CDを買うのは自分がインストアイベントに行くため。
インストアイベントに行くのは今日も居るぞ!と知らしめるため。
チェキを買うのは未回収スチルがあることが嫌だから。
そのお金が本人たちに何をもたらすかなど知らん。
どうせ女に使われる!あのバンドはいつもそうだ!w
めかし込んでライブに行くのは、メンバーだけではなく最前の私たちまで含めてステージだからに決まってんだろ!俺たちももはやメンバーだよ!みたいな思考からだった。

 

つまり私は本来は、「V系バンドで浪費していた女」ではなく、「V系バンドで浪費していたとみせかけて自分に浪費していた女」だったのだ。
しかも自分への投資なんて未来あるものではなく、私がしていたのは「自分萌えへの浪費であった。
これが「浪費図鑑」全体を通した後で改めてしっくりした自分への気付きだった。
オイオイ最低だな。笑

 

『浪費図鑑』には承認欲求のことがよく出て来るので、いやいやそれって結局は承認欲求の話でしょ?と思われる方がいるだろうけれど、それとは少し違う。
これはバンドによってもいろいろ違いのあるところだけど、ウチはもう承認されつくしていて「居て当たり前」みたいな空気で数年間の活動を終えたようなバンドだったので、メンバーからの承認などどうでも良かった。
私のこの「自分萌えへの浪費」と承認欲求を結びつけるとすれば、自分の身内以外のファンからの承認だろうか。
私は、「自分の思う最強で最高の私」を作り上げてそれを維持するために金を積んでいたので、他のファンのことなどは私を1位にするための装置くらいに思っていたのだけれど、そうは言っても彼女たちにある程度「強敵である」のように認められなければそのポジションは確立できないだろうから結びつけるとすればここくらいだろう。
どうせ誰も私に勝ったりできないしさ、という自負が先か、「最強で最高の私」が先かは分からないが。

 

さてさて、普段から私のツイートをご覧の皆さんは「私の男」の話とえらく違くない?とお思いのことでしょう。
そうです、違うんです。
何故なら話題にしているバンドが違うから。
私は、自分の恋愛感情を満たすために「私の男」を追いかけ回しつつ、同時進行で「自分萌え」を満たすために別のバンドにも行っていたのです。
上段での話の自担(とは呼ばない文化だけど楽なのであえてこれで呼ぶ)は人気があってメジャーにも行ってとあるでっかい会場でもライブをしてくれるというオタク冥利に尽きるバンドマンだったため、彼のことはゆるキャラとしては好きだけど男性としてはまったく好きではなく、私にとってはきりみちゃん可愛い❤️くらいの好意だった…w

私の男は悲しいかな不人気だったので実はジャブジャブ使ったつもりだったけどそれほどお金を費やさせてもらえず、どちらかというと気持ちの方を浪費した。
できればお金と気持ちの両方を同じ人に使いたかったなぁというのが今の気持ちだ。
でも仕方がないのだ。
不人気だったのだ!
バンドも本人も!
つらい!笑

 

「好きだからこそお金を使って満たされる」浪費の形が様々に『浪費図鑑』の中にあって、どれを読んでも分かる〜最高なんだよなぁこういうお金の使い方!なんて思ったけれど、じゃあ私は何が「好きだからこそお金を使って満たされた」とかといえば、当時のあのポジションに収まっている自分が好きだったからであって、相手が好きだったからではなかった。
それでも私の中では『浪費図鑑』の彼女たちと私は同じだと思っている。たぶんね!

 


蛇足な上、今日買った「恋愛」の方に内容が寄ってしまうが、自担とか推しとかにマジ恋しながらファンをしている皆さんにお伝えしたいことがある。
ファンと自担等が恋できるタイミングは、出会って3ヶ月以内か想い続けて接触し続けて10年越え以降のどちらかだ!
これは本当によく聞く話なので、3ヶ月を越えてどうにもならない皆さんは10年越えまで粘るかどうか考えてみてもいい気がする。
そこまで頑張る価値があるか。頑張ったって確定報酬でもないが頑張り続けられるのか。
最近、私の男とその姉と私の3人で川の字になってテレビを観たり、私の男が元嫁とよろしくやっていたであろうベッド(超がつくほどお姫さまベッド👸かわいい❤️買った女は嫌い🔪)で二人で寝たりします(が何もありません)。
かつて他のメンバーが止めに入りに来るほど仲が悪かった私たちですら10年越えるとこうです!!そこまで人生賭けて頑張るかどうかは好きずきですけど、こういう粘り勝ちも世の中にはあるぞ!勝ってるのか負けてるのか分からんけどな!
なお、この距離感をもたらしてくれた大きな原因のはハイローなので私はもう完結までハイローにはついていく………
10数年前の私に教えてあげたい。雨宮兄弟コスプレしてバイク2ケツでハイロー観に行く未来があるぞって……w
他のファンからもらったクロムの十字架のピアス(広斗ちゃんのやつ)を何の気なしにもらえる未来もあるぞ!あの子がくれたやつだから多分偽物だけどな!

とはいえ、この状況でもまだ一線越える気がさらさらないので、結局私はマジ恋の意味の好意よりバンドマンとしての彼への好意の方が大切なんだな。もう一般人だけど。
もしかしたらあの子への浪費欲が満たされたらこの恋なのかなんなのか分からない活動は終わるのかなぁなんて考える真夏の寒い日でした。
今日なんかずっと寒かったけど花組のソワレのSante!!!は激アツでした。
ちゃんちゃん。