ぱられるぱられるルルルルルー

プリンセスたちを応援しています

花組 カリスタの海に抱かれて


遅ればせながらようやく観劇して参りました。

前回の大劇場公演はエリザ、りおりおプレお披露目はアーネストだったしで、2本立てもショー演目も久しぶりすぎて、お芝居のほうは1本モノじゃない短さを感じて消化不良になるんじゃないかと不安があったけれど、良い意味で簡潔な演目だったのでとても見やすかった。
カリスタはポスターとあらすじのイメージでもっと暗く重い感じを想定していたのだけど、みりおカルロが思いのほかペロいけど優秀なキャラクターで、ストーリーもテンポがよく、ネタの重さの割にすっきりとしていたのが良い。


アリシアのドレスのリボンを結ぶみりおカルロが結ぶシーンをとても楽しみにしていたのだが、見て思った。相変わらずリボン結びがド下手くそでふへへと笑ってしまった。
前から気になってたんだけど、たぶんみりおちゃん蝶々結び苦手。
このシーンで花乃アリシアが「こうやってパリの貴婦人たちのドレスを着せたり脱がせたりしてたんだろ?」みたいなことを言うが、
あ の D T に よ く そ ん な こ と 言 え た な !!!!!
みりちゃまはス゛ッDTだょ。。。
カリスタはもっとラブロマンス感のある話かと思っていたら意外にもりおりおキスシーンは1回しかないし、そんなにイチャイチャもしてなくて、いやもうマジみりおちゃんのDTぶりどんだけだよ…と頭を抱えたのであった…

見所はなんといっても、トップ・2番手・3番手揃い踏みの一曲。
とにかくカッコ良かった。
あんなのがあるなんて聞いてなかった!!!
誰か教えてくれろよ!!!!!!!
私のTLにはみり花魁の話ばかり流れてるから何も知らなかったぞ!!!w

蘭とむさん退団&みりおちゃんトップで劇的に若返った花組からさらに花男そのもののだいもんと「世界の彼氏」みつるさん華形ひかる氏が去り…ぺろぺろ集団になっちゃうのではないかと大変心配していたのですが、杞憂でした。
若さゆえの荒削り感は否めないけれど、大人の余裕が無い分だけ上昇志向の覇気があって、これはこれでいいなあと思う。
かれいちゃんの推せ推せぶりに負けじとキキちゃんが頑張ってるなあと感心。
でも残念ながらキキちゃんは私の好みではないという…
みりおちゃんも立場が人を作るというのがよく分かる成長ぶりで、おお!トップさんだ!と迫力が感じられた。
みりおちゃんってものすごく華はあるけど、清顕さんとかショーブランくらい狂気の沙汰キャラじゃないと迫力がないのが弱点だなあと常々思っていたのでそういう役柄ではないぺろぺろカルロでもああいうキメが出来るところには感動した。

さて娘役の話を。
今回が花乃ちゃんの大劇場お披露目だったわけですけど、良くも悪くも及第点ぴったりだなあと感じた。
どれもそれなりで、悪くないんだけど特出する点もなく。
そもそも声がちょっとアニメ声なので、私の好みということと特別ダメダメ歌唱でもないことは本当に出来た嫁だと思うのだけれど、トップ娘役というポジションは全てが均等にそれなりな人よりもどこかが特出してる人の方が魅力的なのかもとは思った。
お顔も可愛いし、スタイルも悪くはないし、歌もダンスもそこそこというまさに及第点ガールなんだなあ。
そのおかげで今更ではあるけれど、蘭乃はなというダンサーが如何に凄かったかも感じたのであった…
みりおちゃんの相手役にそこまでのダンススキルが要るかというと、無用の長物だとは思うが。
そういう意味では蘭ぱなさんも最後がみりおちゃん相手というのはちょっと見せ場を失ったかもねえ。

劇中での対比が面白かったのが、花乃アリシアと仙名イザベラ。
カルロに思いを寄せる二人の女が真逆の育ち方・ビジュアルで、そしてどちらも愛いキャラクターだったのが良かった。
ゆきちゃんにはもっと出番と歌割をください(モンペ)。
一花ちゃんきらりちゃんが去ったあとの花娘のキーマンはゆきちゃんだと信じているので、これからも良い役がつくといいなあと願いつつ。
今回は専科から美穂 圭子さんがご出演されていて、美穂さん大好きな私としてはとーーーーーーーっても嬉しかった!
美穂さんの歌に3万円くらいお支払したい。
ぺろぺろカルロ主演の演目がここまで締まったのはひとえに美穂さん演じるアニータの迫力のおかげだろうなと思う。
一花ちゃんが退団していなかったら一花ちゃんがやったのだろうなという役柄だったので、個人的には哀しくもあったけれど…
美穂さんは演技も歌もビジュアルも圧倒的で、ああ何て素晴らしい方なのだろうと改めて惚れ惚れしてしまった。
花乃ちゃんが何かで「美穂さんから沢山のことを学ばせていただいている」と言っていたので、それがこれから花開くといいなあと思いつつ、どちらかといえば仙名彩世ちゃんに美穂さんみたいになるべくしかと見ていていただきたいとか思っていた。
ゆきちゃん………好き………


宝塚幻想曲についてはまた明日・・・(書きつかれた)

竹組公演 TAKE FIVE(トップ娘役お披露目公演)

可愛い可愛いたいぴちゃんこと藤ケ谷くんこと愛藤 陽希さんトップ娘役就任おめでとう公演。

という戯言を千秋楽後も言い続けて生きていきたい。




さて、5/17夜公演に行ってまいりましたので、そのことを。
(1回のみなのでネタバレになるような内容は覚えておらず…)

ストーリーとしては、もっと面白く出来そうな設定はたくさんあるのに活かしきれていないのが勿体ないなあという点が多々、だった。
「過去を変えたらどこの歴史が変わるか」っていう一番のキーポイントに関しては、ワクワクしたり驚きもあったりで良かったと思うが、帆村 守くんが過去に戻って歴史を変えにいかなければならない根拠にしか使われなかった設定はもっと美味しく調理できる気がするので勿体無いなあと。
はぶみさんも仰っていたが、TAKE FIVEの冠をかぶせない舞台でも良かったのではないかなあとは私も感じた。
シーンごとに切って考えればこのシーンではこれを見せたいというのはハッキリしていたし、テンポもよく、演者それぞれのキメ撃ちもうまく散りばめられていて良かった。
話の展開が無理すぎるというわけではなかったのだが、設定は盛り盛りなのに伏線足りなすぎませんかね???と思わず頭がハテナだらけになる唐突な事実は正直あった。
辻褄は合うから不可能ではないし有り得なくはないけど、複線が足りないので納得感が薄いというか。


今回の舞台が発表されたときに大画面LEDでの映像と舞台のコラボレーションに挑戦するというような触れ込みがあったので、どんな形になるだろうと思っていたのだが、転換などの隙間の時間を映像で埋めている感じが強く、その点に関していえば去年の北山くん出演の「愛唄」のLED画面によって場所の違いをうまく使い分けた演出の方が少なくとも「うまく使っている」感はあったように思った。
舞台に映像を入れ込むというのは、面白い反面、実際の映像があることでステージ上が少しチープに見えてしまう弊害もあるのだなあと今回学んだ。
舞台というのは具体的であればあるほど良いわけではないのだなあ。
この演出の部分で、日ごろテレビドラマを作っている人が作った舞台だなあと悪い意味で感じた。

映像の使い方という点はちょっと期待ハズレだったが、別撮りの映像(の蘭寿さん)はとてつもなくカッコ良かった。
公演後しばらく「まゆ~かっこいいよまゆ~」状態になり、家帰ってからとりあえず花組オーシャンズ11見た。
開演直後は、「ぅゎぁ…っ!!!女の人や…!!」って衝撃を受けたのだが、帰ってからダニーを見たら、そんなに変わってなかった。
あれれ?
女の人だって思ったの、気のせい???


ストーリーや演出はもう一歩だったけれど、演者はどの人をとってもとても良かったと思う。
実は私はその昔、山本裕典の結構熱心なファンだったのだが、久しぶりに生で見てあまりの成長ぶりに度肝を抜かれた。
いつまでも可愛いだけのモンチッチだと思ってた…ごめんな…。

狂言回しのゆーてんと駿河さんが全体のテンポを上げる大役を果たしたおかげで、見せ場以外のシーンのテンポ感がとても良かったと思う。
この舞台はクローズアップして見せたい部分へのこだわりが強い分、なかなか話が進まない感があるというのがネックなので、そのシーン以外をこの二人でうまく回していたことは良かったと思う。


さて、トップコンビについて。
(トップコンビと呼ぶことにあまりにも抵抗がなくて自分でちょっと引いた)
蘭蘭コンビ改め蘭藤コンビですね!!!!

いやーーーーーー美しかった。
とりあえず見た目が美しかった。

たぃぴちゃんは男の子なのに華奢で仕草がお上品なので、蘭とむさんのガタイと威勢のいい強めでお色気むんむんの女医さん兼泥棒さんとの相性がとっても良かった。
たぃぴちゃんトップ娘役就任おめでとう(号泣)


帆村守くんは性悪でズケズケ言うし成り上がり志向だけどおっちょこちょいででもやる時はやるし本当は優しさもあるという役どころなので、見ているうちに段々と「おや?スカーレット・オハラかな???」と思えてしまって、頭の中で♪ニュージェネレショーン♪ニュージェネレショーン♪が流れ始めたりした。
「妄想が激しくて…」と顎クイされているシーンなんて、もうバトラー船長とスカーレット以外の何でもなかった。眼福。
もうひとりのスカーレットは寺西かな……

去年のコルトガバメンツは劇場も小さく役柄も引きこもりで、クライマックスシーン以外は全体的に空々しい空気の声色だったが、今年は劇場も大きくなり、役柄も随分と威勢のいいキャンキャン娘になったので、発声からして全く違ったなあと思う。
かつて滝沢くんの元で帝劇や新橋演舞場に出演していたときともまた違ったので、きっとあの首席入学首席卒業の全知全能の神・蘭寿さんから今回学んだこともあったのだろうと勝手に思っている。

舞台人・藤ケ谷くんのことが私は好きだが、①発声の弱さ②姿勢の悪さの2点は以前からもうちょっとどうにかならないかなあと実は思っていたので、この二つが劇的に変わったように思えて、本当に嬉しかった。
元プロ ジャニーズJr.の彼だから、尊敬できる人の姿を見て真似て自分のものにするというメソッドが合っているのだろうと思う。
そういう意味でも蘭寿さんという素晴らしい舞台人の方と共演できた今回の舞台はありがたい機会だと思うし、出来ればもっと長い期間いっしょにやってほしいなあと思う。
蘭寿さんが舞台人の鑑としていかに素晴らしいかというのは、現花組生を見ているとしみじみ感じるし、みりおちゃんの変化を見ていても感じるので、そういう方と共演できて良かったと思う。

パンフレットの二人の対談を読むと、たぃぴちゃんが蘭寿さんとの共演を通して宝塚のカッコよさや美学みたいなものに興味と自分との親和性とを感じているように思ったので、ぜひこれを機にマリウスと観劇にでも行っていただきたい。

藤ケ谷くんというのは良い意味でとてもマネッコ上手な人で、自分もできそうなものに近づいて真似して自分流に取り込んで個性にすることが出来る人なので、この「×宝塚」という邂逅がこれからどう作用していくか、とても楽しみだ。


今回の舞台に対して、私は舞台そのものというよりは「たぃぴちゃんmeets宝塚」の機会へチケット代を払った気でいるが、とにもかくにもカーテンコールの蘭寿とむ大先生が膝折りで礼をすることと竹組トップ娘役のたぃぴちゃんがブリッコ芸炸裂で膝折り礼してくれたことには追加であと3万円くらいお支払したい。
カーテンコールで娘役を始めてからというもの毎回やっていたり、1公演で複数回やっていることもあるそうなので、それを嬉々としてやっちゃう27歳男性のたぃぴちゃん可愛過ぎると思う。
ジェンダーふらふら男子だねえ。
好きだ~~~~~~~~~



かねてより、藤ケ谷くんというかたぃぴちゃんには愛藤 陽希さんという芸名を勝手につけ、入団後に娘役に転向して紆余曲折の果てにトップ娘役になって相手役の方と添い遂げ退団してほしいという妄想をし続けてきたので、そのくだらない妄想が半分くらい叶ってしまった今、正直ちょっと燃え尽き症候群になっている。
何か次のたぃぴちゃんの叶わなそうな夢を見つけなければ…

ちなみに愛藤 陽希さんの由来は、ちょうどこれを決めたくらいの頃にたぃぴちゃんが「おれは愛のないやつがキライ」みたいなことを言っていたところから「愛」と名字から「藤」、太輔の太は太陽らしいのでそこから「陽」をとってつけた名前なのですが、ぶりっこネームのくせに可愛げが無いところと月組生っぽいところが気に入っている。
ので、今後も積極的に使っていきたい。
さらに余談ですがマリちゃんにも龍 ゆり葉という名前をつけて応援している。


舞台自体はちょっといまひとつでしたが、とてもいい出会いと成長を感じられたので、次に期待ということで、TAKE FIVEのことは良き礎だったと結論付けることにしました。
来年も舞台あるといいなあ。
本人は帝劇のジャニ舞台に出たいそうなので、来年はドリボ以外の演目で帝劇に行けますようにと願いながら終わりとします。

小悪魔agehaという生き方


以前、Instagramtwitter能町みね子さんの「雑誌の人格」という本が面白いという話をしたことがある。
私は雑誌の持つキャラクターというものに注意して雑誌を選ぶ方なので「雑誌の人格」にはとても楽しませてもらった。

学生時代には雑誌の編集部って楽しそう☆と夢を見るようなファッション誌好きだが、実を言うと現在は何の雑誌も講読していない。
「雑誌の人格」でいうところのどの人格になっていいか分からなくなってしまったからだ。
企画内容に惹かれてその号だけ買うということはあっても、購読してその文化圏の人間になるならどの雑誌がいいのかという選択ができないまま数年が経っている。

日経WOMENは楽しいといえば楽しいが、ちょっと超人みたいなOLさんが多くてついていけないし、そこまで仕事人間になりたくもないし、意識の高そうな趣味もない…そしてみんな高収入なのに使った自慢ではなく貯めた自慢なのでおそらく気が合わない。なんならちょっとケチが過ぎると思っている。
MORE・with・InRedみたいなOLさん御用達の雑誌はイイコ過ぎて載っている服がつまらないし、Ginaや美人百花のファッションはちょっと値段が張ってて、ジャンクフード大好き!安くて可愛い今年の流行服を1年で使い倒したい!という百円均一的な思考の私には合わない。
そして何が合わないって、withや!MOREも!Ginaや!美人百花も!モデルの生まれ持った美しさ頼みのメイクしかしないからブスには何の参考にもならないんだよ!!!!!!

というところに、懐かしの小悪魔agehaが帰ってきた!!!!!!!

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時の流れとは非常なもので、いつのまにやらモデルたちも年齢を重ね、もはや立派なアラサー雑誌と化してはいたものの、相変わらずのキャッチの破壊力。
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すっぴん風なんて生まれつき美人がすればいい
私たちはちょっと濃いめのアイメイク!!!
天才かよ。

とはいえ、めでたく小悪魔agehaが復刊しても、一時期のように覇権を持つことはもう出来ないであろうことは自明だ。
昔のことはあまり深く知らないが、ボディコンのお姉さん@六本木→アムラー→コギャル→age嬢っていう強そうな女という流れの文化はこれにて途切れるのだろう。
この強そうな女カテゴリは一過性の「この時期だけ許される」という要素が強かったように感じる。
あれは刹那的な「女としての無双状態」の表現だったのかもしれない。
良い悪いはそれぞれあるが、アラウンド20という季節は強い女にも弱い女にもなれるし、大人ぶることも子どもの武器を使うことも出来る、最初で最後の季節だったと思う。
私はきっとそういう意味で無双モードの自分を表すためのage嬢という武装を好んでいた。

最近の子は、私たちなんかよりずっと賢いと思う。
自分たちの今しかない価値を知っている。
モラトリアムを楽しむのではなく、価値が高い今を有効活用しているように思う。
社会で強く生きてる女よりもずっと強いのは、したたかに役目を果たせる女だ。


復刊号に掲載されていた、かつてのageha編集部の面々の現在で、雑誌「LARME」の編集に携わっているスタッフが多かったところに、妙に納得した。
agehaが世間に認知されていたころ、あのファッションをみんながしていたかというとそうではなかった。
一部の自己顕示欲の塊の女たちが自分を強そうに見せるためにあの武装をしていて、それが一般的にその層の文化として認知されていたというのが近いと思う。
あの頃のage嬢たちが、(具体的職業の貴賎を問う意見については割愛)一生懸命働いて稼いでブランドもの買いたい!いい暮らししたい!みたいなIndependent Woman感のある思想だったのに対して、LARMEの読者層はお人形さんになりたいという成り上がりの発想はないIndependent Womanとは逆のベクトルの考え方をファッションで表現しているような気がする。

どちらも現代の女の生き方だと思うし、好きに選べばいいと思うけれど、90年代からのウーマリブの時代からいま再びパラダイムシフトが起きているんだなあと思う。
転勤あり総合職で男社会で働いていて感じるのは、どんなに頑張っても越えられない一線だもの。
じゃあ頑張ったって無駄じゃんと思って賢くしたたかに生きる選択肢をとることも正解だと思う。
今の会社は女性進出に対して優しい。
けれども上り詰めることは不可能だろうということは強く感じる。
それすら跳ね除けて頑張りたい人のことは止めないし頑張ってほしいなと思うけれど、私はそこまで頑張りたくはない。
別に仕事のために生きていないから(笑)

age嬢と呼ばれた女性たちは多くが水商売に従事していた。
若くして稼げる仕事だ。その代わり一生は出来ない。
彼女たちの多くが30手前で結婚して家庭に入っていることを見ると、稼げるうちに稼いで欲望を満たして、その後は家庭をしっかり守るというのを実践するとこうなるのだなと思う。
それがいわゆる普通の昼職でも出来たらいいのになあと私なんかは思う。
総合職の女性社員なんて、一番不明確な立場なのではないかとも。


随分と話が飛躍したが、私は男も女もイケイケオラオラ時代の残滓として、これからも無駄に強そうに去勢を張って「俺は強ぇ!」とジャンプの主人公のように思い込んで生きていきたいので、実用価値ゼロの小悪魔agehaをこれからも愛していきたいなあと思う。

私が自分の生き方で大切にしている言葉のひとつは少女革命ウテナの「潔くカッコよく生きていこう」である。
小悪魔agehaの提唱する生き方は潔くてカッコいいと思う。
私はしたたかな強さよりも、潔く自分に素直に生きていきたい。
人から見て幸せじゃなかったとしても。

塩浴はじめました。

 3月末から突然、頭皮が昼くらいからベタベタベタベタしてものすっっっっっごく不快感を与えてくるようになってしまった私・・・

いろいろためして塩浴でようやく症状が落ち着いたので、ご参考までに書いておきます。

 

さてさて、塩浴ってなんなのかというと、飽和食塩水をかぶって浸透圧で悪いものを出しちゃおうぜ!っていう美容法?です。

粗塩か何かの安い塩を溶けなくなるまで溶かした飽和食塩水で頭皮や表皮を洗い流した後にお風呂に浸かって温まると老廃物や毛穴のつまりが出てくるそうで、おかげさまで前述の症状が治まりました。

どうやら原因は、会社オフィスのすさまじい乾燥に耐えきれず頭皮がそれに抗って頑張って皮脂を出しまくっていたことにあるよう…

気になりだしてからガシガシとその皮脂を流そう流そうとしてシャンプーしていたのが余計に悪かったみたいです。

 

塩浴の詳しいやり方は詳しいサイトがたくさんあるのでご自分でお調べいただくとして、実は頭皮よりも顔に効果があったのがびっくりでした。

私は顔がまあまあひどめにアトピーですが、思い切って顔も塩浴にしてみたら荒れがきれいに治まって、それだけではなくなんだか肌が強くなったみたいで、お風呂上りのもちもちのままずっといられるようになりました。

昔、親が全身ひどめの小児アトピーの私のためにやっていた海水浴療法に少し似てるのかなあという気もしていますがどうなんだろう。

乾燥肌が過ぎて毛穴はほとんど目立たないきめ細か肌ではあるので、表面の赤みがないとまるで美肌の人のようなので、自分的にはとっても気に入っています。うひひ。

 

私の塩浴の仕方は、髪を丁寧にブラッシングしてからお風呂に入る→頭皮全体に塩水をなじませて頭皮マッサージ→髪の毛をくくって漬け置きしておく間に目に入らないように気を付けながら顔にも塩水をとろりん→擦らないように注意しながら全身を塩水で流してあったまる→頭から全身の塩水を洗い流して、冷水で仕上げシャワーを浴びて出る、という流れです。

体験談なんかを読むと、全身に塩水をかけると、出てきた老廃物で段々手触りがぬるぬるになってくるというのをよく見るのですが、私もともと代謝はいい方なのでそこまでの目を見張る効果はなかったです。

岩盤浴なんかでも汗はかくし肌はきれいになるけどベタつく汗なんかは出ないので体質なのかなあ。

 

塩水を作るときは、ビオレのメイクとろけるリキッドの空き容器に半分くらい塩を入れたものに熱湯を注いで作ってます。

こうすると浴びやすくて、洗面器でつくるより塩も少なくて済むので(笑)

ドレッシングの空き容器を再利用してる人も多いみたいですねー。

 

まだ2週間くらいなので効果がどこまで続くかは謎ですが、春先の顔の肌荒れヒドい族の私がこんなに肌ツヤよく過ごせてるのは奇跡的な効果だと思うので書いてみました。

また変化があったら書きます。

あの日のこと

私は、「ふるさと」というものに憧れている。

自分を育んでくれた町とそこに住む両親に会うべく帰郷するということに憧れている。

私の父は生まれてから大学進学までずっと同じ町の同じ家に住み、幼稚園から一緒の友人たちに囲まれて育ったらしい。

そのためか、故郷を出て40年が経とうとする現在もふるさとというものが如何に素晴らしく、如何に愛おしい存在かということを頼んでもないのに教えてくれる。

そんな父に育てられたせいか、私は故郷というものの価値を非常に高く認めているが、だが私にはふるさとと呼んでいいものか悩む町しかない。

 

私は小中学生の9年を宮城県仙台市で過ごしたので、自分では育ったのは仙台だと思っている。

けれど、両親ともに宮城に縁もゆかりもないし、現在も神奈川県で一緒に暮らしている。

一緒に育った友達は今も仙台にいる子が多いけれど、帰る実家がないと何となく故郷とは呼べないような気持ちがして、大好きな街ではあるものの実は社会人になってから少し距離をおくようになっていた。

 

東日本大震災が起きた時、私は大阪に住んで大阪で仕事をしていた。

だから私は震災を経験していない。

正直なところ、大阪はいつもどおりの平和な日本だった。

最初の大きな揺れこそ、これは大きいなと思えるくらいの迫力だったものの、輪番停電があるわけでもなく、食料にも困らない。

私はそんな普通の、テレビの中にあるふるさとの景色だけがただただ漠然とした絶望感を連れてくるだけの普通の暮らしの中にいた。

何があったか知っていても、映像を見ていても、話をきけても、ああ私は経験はすることがないんだと思った。

それが許されないことのように感じて、私はずっと苦しかった。

自分が大切な愛する故郷として向き合いたいはずの仙台という街から力いっぱいに拒絶されたように感じた。

きっと私があの当時、自分の友人やその家族や、知らない誰かのためにやったすべてのことは、優しさでも正義でも何でもなく、ただ自分の故郷は仙台だという自分の主義主張のためにやっていたのだと思う。

ひどい人間だなと、毎年この日を迎えると思ってしまう。

その後、会社の偉いさんのお心遣いで復興関連の仕事にたくさん関わらせてもらうことが出来て、実際に流されて失くなってしまった街に立って、やっと実感のようなものはわいてきたけれど、相変わらず仙台という大好きな街と自分との距離は測れずにいて、なんとなく、もう帰ってはいけない街のように感じている。

 

後に震災で大変な目に遭った友人から話を聞いていたとき、本当につらいことも悲しいことも沢山あって、でもいつか誰かのためになるかもしれないから話すことはしていきたいけど、自分の大切な友達や子供たちにはこんな体験はしてほしくないと強く思っていると言われた。

そうだよね、と相槌を打ちながら、それでも被災しなかった幸せな私はすごく淋しいよと思っていた。

きっと毎年、こう思うんだろうなと今朝も震災のニュースを見ながら思った。

 

 

「Berryz工房ラストコンサート2015 Berryz工房行くべぇ~!」

当初の懸念はどこへやら、幸運の連続で無事に1曲目から、「スッ」から参加することができた。
全速力で首都高をブッ飛ばしてもらいながら、どうか間に合って!と思いながらも、席に着く一瞬前までまだ「このまま始まらなければいいのに」ともずっと思って。
コンサートは、始まったら終わってしまう。
今日のコンサートは、始まったらBerryz工房の11年もいったん終わってしまう。
そう思ったらどうしても悲しくて、だけどそれを何となく口に出せないままでこの日を迎えていた。
 
J=JのO.A.のラストあたりで入場して、そこから開演までの23分間、私は「Berryzいくべ!」と言いながら既に感極まってしくしく泣いていた。
ふだん、そんなに頑張ってベリーズコールをするでもない私なのに、開演前のBerryzいくべ!の時点で既に感極まって泣きながらコールしていたので、このペー スで終演まで生きていられるんだろうかとは割と真剣に思ったが、まさ かまさかの1曲目「スッ」でいったん涙も悲しみも寂しさも全部吹っ飛んだ。
有明も武道館も、本人たちの裁量がとても大きいとのことで、この名采配はお姉さんズやるなあ~と序盤から感動した。
 
01. スッペシャル ジェネレ~ション
02. ROCKエロティック
03. 愛のスキスキ指数 上昇中
05. 勇気をください!
07. ロマンスを語って
08. 秘密のウ・タ・ヒ・メ
09. まっすぐな私
11. 普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?
13. I'm so cool!
16. なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?
17. 本気ボンバー!!
18. 世の中薔薇色
19. ライバル
20. すっちゃかめっちゃか~
21. 一丁目ロック!
<アンコール>
23. 永久の歌
<ダブルアンコール>
24. Love together!
 
懐かしい曲も、定番の曲も、ファンが思い入れの強い曲も、メンバーが 思い入れの強い曲もうまく汲み取って作られたセットリストだったと思 う。
ラストシングル後の本当のラストの新曲であるLove togetherを終幕に持 ってきたことには賛否あるようだけれども、Love togetherと永久の歌は、前々からメンバーがまさに今の自分たちの気持ちだと言っていたこ ともあって、最後に今のBerryz工房の気持ちを素直に伝えてくれたのだ と私は受け止めたい。
アイドル10年・永久の歌・Love togetherはプロデユーサーつんく♂氏 からのこれ以上ない素敵なプレゼントだと思っているし、これらの曲で 、ただのプロデューサーとアイドルを越えた父と愛娘たちみたいな愛情の強さを私は感じていたので、これ以上ない幕引きに思えた。

とか言ってみたものの、前日まではBYE BYEまたねあたりのバラードでし っとり終わったと見せかけて、1発だけぶちかまして帰っていくという 田中れいな卒コンパターンも良いなあなんて思っていた。
すべて終わってみて考えると、活動停止が決まってから、自分たちのい いところは面白くってかしましくって派手で個性が集まっていっそう強そうていう、黄金期ハロプロ感だ!と言わんばかり私たちを笑わせて楽しませてくれたベリちゃんだからこそ、お祭りの後の楽しかった思い出 と新しい季節の予感を持った余韻を最後にくれたんじゃないかなと思う 。
活動停止が発表されたとき、正直「ああクールハローから切られたんだ 」と思った。
その後、メンバーが将来への希望があってこその決定だと言われても心 のどこかで信じきれずにいたけれど、最後の最後に、7人それぞれが新しい季節へ、新しい春へ旅立っていくんだなあという納得感が得られた ように思う。
そういう意図で組まれたかどうかはわからないけれど、私はそういう風 に感じることが出来たので、いいセトリだったなあとしみじみと思う。。
卒業式の後の、もうすぐ咲き誇る桜並木の柔らかな静寂や、夏祭りの後の秋の予感のような、優しい静かさだった。

コンサートはただただ楽しくって、いつもみたいに可愛過ぎて震えたり 奇声を上げたりして、良い意味でいつもどおりのコンサートだったと思 う。
変に気負いすぎないところがやっぱり最後までベリちゃんだなあと思っ ていたので、終わってから各種報道で、感極まって泣き出したメンバーがいて開演が遅れたということを知って驚いた。
開演時にはそんな感じをまったく出さずに、キャプテンに至っては本番 のMCで「一曲一曲歌うごとに最後が近づいているんだけど、そんな感じがしないね」なんて言ってのけたところが、苦労売り不幸売りをしない 誇り高いアイドルBerryz工房だなあと思う。大好きだなあと思う。

何となくだけれども、ファンがコールを入れたり名前を呼んだりする曲 が多かった気もした。
なん恋の「大声で叫びますフルネーム\くまいゆりなー/」、ジリリの 「夏焼雅きてる」、愛のスキスキ指数の「昨日よりも好きになったわ\まあさのこーとー/」とか。
考えすぎかもしれないけど、この1、2年でメンバーたちがファンが名 前を呼ぶところが楽しいとMCで言ってくれることが増えて、ステージの 上にいる人もファンも楽しいと思ってなされてきたこの文化っていいな あと思った。
何の曲だったかは失念してしまったけれど、雅ちゃんが{LOVEラブリー みやび!」っていうコールを自分でもサイレントで言ってて、それがと っても愛しかった。
ファンの曲中コールなんて、半ば自分が盛り上がるための自己満足の装 置だけれど、メンバーからもそれを欲されていて、需要と供給がかみ合 っているのかも知れないなと思って幸せな気持ちになった。
Love togetherで曲中に名前を呼ぶ人が現れたとき、はじめは最後の曲な のに静かにしてよと思ったけれど、メンバーとファンとの需給関係とい うか信頼関係というか、そういう11年の歴史が作ったものがひとつの 完成を迎えたようにも思えて、あれはあれで良かったと思う。
もしかしたらああして自分の名前をあれだけの人数の人に呼ばれること はあれが最後という子もいたかもしれないし、私は決まったコールの部分以外で名前を呼ぶことが苦手だからあの時に名前を呼べて良かったなと思った。

また会える日がくるような気がする、と根拠もなく確かな自信を持って言えるようなラストコンサートで良かったなあと心から思う。
でも、でも、彼女たち7人のこれからにそれを強制してはいけないなとも同時に思う。
私たちは運よく7人のちっちゃな女の子たちが素敵な素敵な女性になるまでの12年半を最高のかたちで見せてもらえたけれど、それは彼女たちの普通の女の子としての貴重な限られた時間を代償にしたものだったとは思うので、存分に好きなように過ごしてほしいなあと思う。
辛いことがたくさんあった、とそれぞれが語った。これは本当のことだと思う。
それでも幸せも感じていたと伝えてくれたことが嬉しかった。
「ベリオタで良かった!」
開演から何度もそう思える時間を過ごしながら、7人は幸せだったかな、今幸せかなとぼんやりと考えていた。
 
雅ちゃんは、有明のMCでちっちゃい頃の夢が叶ったと言ってくれた。
武道館本編で歌ったI'm so cool!!の「どのくらいの大きさから大きい夢ってい うんだろう」という歌詞とリンクしているように感じた。
大きな夢だとか小さな夢だとか一体どの辺から区別するんだろう
辛いことがたくさんあったけれど、ちっちゃな雅ちゃんの大きな夢が小さな夢が叶ったことは確かな事実なんだなあと思えて、ああ雅ちゃんをずっと応援してきて良かったなあと思った。
 
恋空の「きみは幸せでしたか?」の黒板を思い出した。(別に恋空は好きじゃない)
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7人がBerryz工房のことを大好きだということは、痛いくらいに伝わってきたので、またいつか、やりたいなと思ったらやってほしいなあと思うにとどめておきたい。
前に梨沙子が「今は家が遠くなる感覚。」と表現していたのが印象的で、それぞれがBerryz工房というあたたかい郊外の一軒家を出て行ったけれど、帰りたいなあと思ったら帰れる優しい実家なんだろうなと思う。
だから、何かあったら帰ってらっしゃいねと「ふるさと」の母のような気持ちで3/3を終えた。

ニッパチの思い出

1度目なのに2度目のような28歳も遂に今日で終わりました~。

何故に2度目のようだったかというと、去年の誕生日で29になるんだと勘違いしていたからなんですけど笑

 

28才の1年間は、仕事はもうクソみたいな人に囲まれ過ぎてていいことなかったですけど、憧れのNYひとり旅も実行できたし、プライベートはなかなかに満足のいくものだったような気がします。

残念な変化として、顎周りの肉がなくなってきてさらにアゴがシャープになっちゃったり、だんだん服に興味がなくなってきたりというようなこともあったんですけど、こればっかりは年相応なのかもしれないということで。

 

あとは結婚しようかしないか考えて結局しなかったんですけど、そのおかげで自分の結婚観みたいなのがはっきりしたので、そのための一段階だったと思って納得することにしました。

結婚しなくてよかったなって結構本気で思っていますけど、結婚自体はやっぱりいつかしたいから29はちょっと頑張ろうと思います。

どう頑張ったらいいのかはよく分からん笑

 

そんなこんなで、成長してる風でそうでもない1年を過ごしてしまいましたけど次の1年もこうやって振り返って何もなかったなーってゲラゲラ笑えたらいいなあと思います。